高齢者の方は、運転免許更新のときに「高齢者講習」を受講しないといけません。
昔は必要なかったんですが、現在では必須なんですよね。
さらに、高齢者の中でも75歳以上の方は、高齢者講習を受ける前に「認知機能検査」という事前検査も受ける必要があります。
認知機能検査とは、認知症の程度を測定するための検査になります。
ですので、「講習予備検査」とも呼ばれていますよ。
認知機能検査の結果次第で、その後の流れは以下に分かれます。
- 高齢者講習2時間
- 高齢者講習3時間
- 免許の停止や取り消し
つまりは、認知症の症状が重度になるに連れて「免許の再交付」が厳しくなると言うことですね。
それでは最初に、「認知機能検査の問題の種類」から確認していきましょう!

介護経験20年で現役ケアマネジャーの、「介護ガール」がシンプルに解説しますね!
【介護ガール・保有資格】
- ケアマネジャー
- 介護福祉士
認知機能検査の問題の種類
認知機能検査の内容を簡単に言うと、「記憶力や判断力を測定する検査」ですね!
認知機能検査の具体的な問題の種類は下記になります。
- 時間の見当識
- 手がかり再生(イラスト問題)
- 時計描写
後述しますが、この中の「手がかり再生」の問題がイラストを使った「ちょっとややこしい問題」になるんですよね。
時間の見当識
「時間の見当識」に関する問題は以下のような、検査の日における「時間・曜日・年月日など」答える問題になります。
- 今年は何年ですか?
- 今月は何月ですか?
- 今日は何日ですか?
- 今日は何曜日ですか?
- 今は何時何分ですか?
高齢者の方は働いてる人は少ないと思うので、「今日は何曜日ですか?」辺りの質問が危うそうですね。

私が無職の頃は毎日が夏休みだったので、「今日は何日?何曜日?」って感覚で過ごしてたもんね(笑)
手がかり再生(イラスト問題)
前述したように、認知機能検査の山場がイラストを用いた問題である「手がかり再生」になりますね!
「手がかり再生」に関する問題は以下の流れになります。
- 4種類のイラストが描かれたボードを記憶
- 全く別の問題を解く
- イラストを思い出しながら「ヒントなし」で回答
- イラストを思い出しながら「ヒントあり」で回答
最初に、上記の4種類のイラストが描かれたボードを記憶します。
次に、全く別の数字問題を解きます。
その後、上記イラストを思い出しながら「ヒントなし」で質問に答えていきます。
最後に、上記イラストを思い出しながら「ヒントあり」で質問に答えていきます。

「4種類のイラストが描かれたボードを記憶」するとき、係員の方が記憶に残りやすいように色々な質問をしてくれるんだそうですよ!
時計描写
「時計描写」に関する問題は以下の流れになります。
- 白紙の解答用紙に上記写真のような時計の文字盤を書き込んでいきます。
- その後に時刻を指定されるので、指定された時刻を用紙に書き込みます

時計描写が、認知機能検査では比較的に優しい問題になりますね。
臨時認知機能検査
ここまでは、運転免許更新のときの「認知機能検査」の説明をしました。
ここからは、臨時で行われる「臨時認知機能検査」の説明をします!
臨時で行われるので、「臨時認知機能検査」と呼ばれるんですよ。
臨時認知機能検査とは?
75歳以上の方が、信号無視等の「認知機能が低下」したときに起こしやすい18種類の違反行為をした場合に、「臨時認知機能検査」を受講しないといけません。
臨時認知機能検査の結果次第で、その後の流れは以下に分かれます。
- 運転継続
- 臨時高齢者講習の受講
- 免許の停止や取り消し

高齢者ドライバーの事故が増えてるようなので、車の運転にはご注意下さいね!
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